五輪人気種目の中継局決定! NHKネット中継に民放はワンチームで対抗 フジはバド桃田、陸上リレーはテレ朝

引用元:夕刊フジ
五輪人気種目の中継局決定! NHKネット中継に民放はワンチームで対抗 フジはバド桃田、陸上リレーはテレ朝

 東京五輪開幕までちょうど半年となった24日、地上波テレビ中継のおもな種目が発表された。

 フジテレビ系では、バドミントン男子シングル決勝(8月3日)を各局競合の抽選でゲット。マレーシアで交通事故に遭い、復活が注目される桃田賢斗(25)の金メダルに期待がかかる。

 また、こちらも金候補の伊藤美誠(19)=スターツ、水谷隼(30)=木下グループ=組がエントリーしている、卓球混合ダブルスの3位決定戦と決勝(7月27日)も中継。さらに「金当確」とされる瀬戸大也(25)=ANA=の男子競泳200メートルバタフライ(同29日)と併せて、トリプル金メダル放送の体制が整った。

 なお、人気が集中した男子陸上4×100メートルリレー決勝(8月7日)はテレビ朝日系に決定。悲喜こもごものくじ引きを終えて、ノーサイドの民放各局は“対NHK”でワンチームとなる。

 NHKと民放でつくるジャパンコンソーシアム(JC)が支払った五輪の全放映権料のうち、7割を負担したのがNHKだ。今回は地上波やBSなど計5チャンネルに加え、受信契約をしていない視聴者にも“無料サービス”。午前6時から翌日午前零時まで、1日18時間にわたるインターネット中継が決まった。

 対抗策として民放各局は今回、視聴者にチャンネル変更の手間を取らせず“1局集中”させるため、初の試みに打って出る。日替わりで担当となった1つの局が、午前5時間ないし9時から午後11時までの長時間、ぶち抜きで五輪放送。それ以外の局は基本的に、五輪関連の放送は行わない。

 すでにJCは、2026-32年までの五輪4大会の放映権を実に975億円をかけて取得。民放各局のテレビマンは「NHKが放映権料にあてるのは受信料ですからね。ネットで何もかも無料中継したら、テレビはいらない。令和のうちに、日本で五輪放送ができなくなる日が来ますよ」と口をそろえて警鐘を鳴らしている。(編集委員・久保武司)