桃田、静養を最優先 日本代表・朴HC「ゆっくり治して」/バドミントン

 右目の眼窩底(がんかてい)骨折と診断されたバドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=について、日本代表の朴柱奉ヘッドコーチ(HC、55)が9日、成田空港で取材に応じ、「焦らずに、まずはゆっくり治してほしい」と気遣った。

 桃田は7日に骨折が判明し、8日に手術を受けていた。朴HCは手術後に桃田と連絡を取ったことを明かしながら、「選手にとって目はセンシティブ(敏感)だから」と静養を最優先にする考えを改めて示した。

 既に東京五輪代表の座は確実にしているが、全治は約3カ月の見通しで当初復帰戦に予定していた3月中旬の全英オープン(バーミンガム)の出場は見送る。完治後も試合勘を取り戻すことなど課題は残るが、朴HCとしては焦らずに復帰時期を模索していく構えだ。

 桃田は遠征先のマレーシアで1月13日に交通事故に遭い、休養などを経て今月3日から東京都内での合宿に参加。だが4日に右目の違和感を訴えて、5日に合宿から離脱していた。