山口茜「4年分の経験積んだ」8強リオ以上を狙う

引用元:日刊スポーツ
山口茜「4年分の経験積んだ」8強リオ以上を狙う

<バドミントン:全英オープン>◇第2日◇12日◇英国バーミンガム

女子シングルス世界ランキング3位の山口茜(22=再春館製薬所)と同4位の奥原希望(25=太陽ホールディングス)が2回戦を突破し、東京オリンピック(五輪)出場を確実にした。

【写真】五輪出場を確実にした山口茜

山口が高橋沙也加に勝利し、2枠をかけた4月末までの選考レースにおいて、世界16位以内と日本人2位以内が確定的となった。東京五輪に出場すればともに2大会連続となる。

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ストレートで勝利した山口は五輪出場にも「五輪が全てでやってきた人間ではない。うれしいはうれしいけど、とりあえず次もいい試合をしたいし、楽しめたらなというのがある」と語った。

五輪選考レースは順調ではなかった。7月のインドネシア・オープン(OP)とジャパンOPで2週連続優勝を飾った後は腰や右ふくらはぎのけがに苦しみ「最初は普通に歩いたりするのも痛かった」。満足に練習できず、調子が上がらない時期もあったが、1月のタイマスターズで約半年ぶりに優勝。2月のアジア団体選手権でも4試合に出場し、日本の優勝に貢献した。16年リオ五輪は奥原に敗れて8強止まり。「4年分の経験は積んできている」と意気込んだ。

選考レースで日本人トップの奥原は、試合前に出場を確実にしていたが、試合に集中し、ストレート勝ち。節目のタイミングにも表情は緩めず「目標は変わらない」と、あらためて金メダルに照準を合わせた。

昨年は実業団を離れ、プロ転向。ケガに苦しんだシーズンも多く、試合数を絞ってリスクを避けた。選考レース中、個人戦は優勝こそなかったが、準優勝4回と安定した強さを見せ、第1関門をクリアした。