ロンドン銀の藤井さん「今は気楽に」とエール バド代表争いストップで

引用元:産経新聞
ロンドン銀の藤井さん「今は気楽に」とエール バド代表争いストップで

 現在、バドミントンの日本代表は合宿が中止になるなど、普段通りの練習を積めていない。この事態を選手はどう考え、乗り切ればいいのか。2012年ロンドン五輪女子ダブルスで銀メダルを獲得し、五輪前後の重圧を肌で知る藤井瑞希さんに聞いた。

 選考レースの終了目前で五輪延期が決まった選手の心中を、藤井さんは「私が選手だったら、最初に『えっ』ってなって、『仕方ない』っていうところに、どうにか持っていく」と想像した。

 1年後、世界の勢力図は大きく変わらないとみる。懸念材料には、けがを挙げた。ロンドン五輪時、藤井さんは選考レース終了前の1月ごろには出場を確実にした。「3月、4月は、けがが不安で、それが一番怖かった」と振り返る。それだけに「また1年、けがに気を付けるっていうのは(選手の)ストレスかもしれない」と指摘した。

 選手には原点に返ってほしいと思っている。藤井さんは「いまの状況は仕方ない。日常が戻るくらいまでは、バドミントンを楽しむというか、気楽にやってほしい」とエールを送った。