桃田賢斗が圧倒2連覇「長いラリー続けないように」

引用元:日刊スポーツ
桃田賢斗が圧倒2連覇「長いラリー続けないように」

<バドミントン:全日本総合選手権>◇最終日◇1日◇東京・駒沢体育館◇男子シングルス決勝ほか

【写真】連覇を達成した桃田は優勝トロフィーと笑顔で写真に納まる

世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が、同17位の西本拳太(25=トナミ運輸)を21-14、21-12で破り、連覇を達成した。優勝の瞬間、右拳を握った後に左手を大きく突き上げた。「2ゲーム目リードを広げてから勝ちを意識しないようにした。お互い疲れているので、長いラリーを続けないように気を付けた」と笑顔で語った。

準々決勝、準決勝とフルゲームの試合を勝ち上がり、疲労もたまっている西本に対し、桃田は第1ゲームから前後に揺さぶり、ネット際に落とすヘアピンショットを多用。さらに長いラリーを続けながら体力を消耗させ、西本がスキを見せたところで豪快にスマッシュを打ち込んだ。第2ゲームも勝負に出た西本のスマッシュを、際どい場所に返し、逆にミスを誘うなど、徐々に点差を広げた。10-7の場面ではチャンスボールを豪快にストレートに決めた。飛び込んだ西本はあおむけに倒れ込み、天を仰いだ。その後は一気に点差を広げて第2ゲームも奪い、優勝を飾った。

19年ワールドツアーで10勝を挙げた。4月末からスタートした東京オリンピック(五輪)選考レースでも独走。安定した強さを続ける桃田に、日本代表朴監督は「昨年よりフィジカルが強くなったし、ある程度の自信ができたのかな」と納得の表情で語った。国内も国外にも敵なしになってきた桃田。このまま東京五輪金メダルへ死角は見当たらない。