桃田、圧倒的な連覇 東京五輪へ向上誓う―全日本総合バドミントン

引用元:時事通信
桃田、圧倒的な連覇 東京五輪へ向上誓う―全日本総合バドミントン

 最後に強烈なスマッシュを決め、桃田は拳を勢いよく突き上げた。国際大会で10勝を重ねた今年の躍進ぶりを示すような、圧倒的な連覇。王者の風格たっぷりに「1回戦から自分らしくプレーできた」と語った。

 ラリーを楽しむかのように、相手の動きの逆を突くショット、ネット際の繊細な技術で会場を沸かせた。相手コートの四方へ打ち分け、西本は「走らされて体力が削られた」。昨年の決勝では桃田から1ゲームを奪った相手に戦意を喪失させた。

 初選出がほぼ確実な状況になっている東京五輪代表選考のポイントに関係がない大会。それでも「ネット前への踏み込みが遅い」「試合開始から集中」などと細かい課題にも向き合った。「去年はディフェンス主体だった。今大会で攻撃力が上がっているのを実感できた」と収穫を得た。

 最近は元世界王者の林丹が母国開催の重圧をはねのけ、2008年北京五輪で会心の金メダルを獲得した時の動画をよく見るという。「目指している世界1位にはまだまだ遠い」。東京五輪を見据えて満足することなく、一層の向上を誓った。