福島由紀&広田彩花、東京五輪へ新天地で再出発「もっと成長できるように頑張りたい」

引用元:スポーツ報知
福島由紀&広田彩花、東京五輪へ新天地で再出発「もっと成長できるように頑張りたい」

 バドミントン女子ダブルスの福島由紀(27)、広田彩花(25)組が4日、新チーム「丸杉Bluvic(ブルビック)」入団オンライン会見に臨んだ。18年から所属したアメリカンベイプ岐阜を運営する会社が経営難となり、同じ岐阜に本社を置く鉄鋼商社の丸杉が、全選手と監督、スタッフ計16人を引き受けて設立した新天地で再出発する。福島は「いいチャンス。もっと成長できるように頑張りたい」。広田も「チーム全体を受け入れてもらえて本当にありがたい。新鮮な気持ちで取り組める」と前を向いた。

 移籍に伴う練習面への影響も抑えられた。福島は「環境は変わらないと聞いているので不安はない」。国内リーグ「S/Jリーグ」も1部所属のまま。同社が既に保有する2部チーム「丸杉」とは別活動になる。当面の契約期間は21年12月まで。丸杉の杉山忠国社長は「以前のチームが練習していた環境を全て踏襲した形で、さらに環境をよくできれば整えていきたい」とした。

 世界ランク2位のフクヒロペアは今年3月の全英OP優勝など、東京五輪出場争いのレースで順調にポイントを重ねた。レース期間は来年5月まで延びたが、五輪“当確”の状況は変わらない。コロナ禍で8月末まで海外ツアーが中断。福島が「気持ちも体も、試合勘も保つのは難しい。ただ、試合ばかりの時は練習する時間もなかった。いい期間とプラスに考えて、基礎的な部分もレベルアップしたい」といえば、広田も「土台をしっかり作って、スキルアップを図りたい」。足元を見つめ、五輪制覇へさらに強くなる。(細野 友司) 報知新聞社