桃田、2月上旬の合宿参加も 精神面の懸念残る―バドミントン

引用元:時事通信
桃田、2月上旬の合宿参加も 精神面の懸念残る―バドミントン

 バドミントン日本代表の朴柱奉ヘッドコーチは20日、東京都内で報道陣の取材に応じ、マレーシアで交通事故に遭って顔面裂傷や全身打撲のけがをした男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=について、順調に回復すれば2月3~9日に都内で予定される代表合宿に参加できるとの見通しを示した。大会復帰の目標は3月11日開幕の全英オープン(英バーミンガム)で、朴コーチは「本人はやりたいと思う。多分、試合は問題がないと思う」と述べた。

 朴コーチらは20日午前、遠征先のインドネシアから帰国後に事故当時の状況を説明した。男子シングルス担当の中西洋介コーチは、事故現場に駆け付けた際に路肩に座り込んでいた桃田の様子を振り返り、「放心状態というか、話ができる雰囲気ではなかった。会話になっていなかった。精神的なショックは少なくないと感じている」と心に負ったダメージを心配した。朴コーチも事故後、桃田から「私はバドミントンができますか?」という趣旨の言葉を投げ掛けられ、「大丈夫」と応じたことを明らかにした。

 13日に事故に遭った桃田は15日に帰国。精密検査で身体の異常なしと診断された。当面は静養する予定。