【巨人】岡本和真、史上初奈良出身MVPへ見習う 徳勝龍の下克上に「あ~すごいなぁ!」

引用元:スポーツ報知
【巨人】岡本和真、史上初奈良出身MVPへ見習う 徳勝龍の下克上に「あ~すごいなぁ!」

 巨人の岡本和真内野手(23)が27日、26日に大相撲初場所で初優勝した同じ奈良出身の徳勝龍に続き、自身はバットで地元に元気をもたらすことを約束した。下克上に「あ~すごいなぁ!」と感激。「地元は好きです」と愛するふるさとのため、09年初場所の初土俵から休場なしの“鉄人”のように、フル出場して打ちまくる。この日、28日からの合同自主トレに向けて宮崎入り。2月1日にはキャンプインを迎える。

 宮崎で行われる合同自主トレに向けて、出発前の羽田空港。搭乗口付近にいた岡本は、26日に大相撲初場所で初優勝した同郷出身の徳勝龍に話題が及ぶと、興奮気味に口を開いた。「あ~すごいなぁ!って思いましたよ」。活躍に刺激を受け、自らもキャンプインを前に気合が入った。さらに出身地の奈良が「相撲発祥の地」であることを報道陣から聞くと「徳勝龍は相撲の神様に導かれたということですかね」と“珍回答”でニッコリ笑った。

 しかも「この前、行きましたよ」と両国国技館へ初場所の観戦に行ったことを明かした。鍛え抜かれた肉体同士がぶつかり合い、一瞬で勝負がつく緊張感に目を見張り、英気を養った。徳勝龍は09年初場所の初土俵から66場所休場なしの鉄人。岡本も昨季、全143試合に出場し、打率2割6分5厘、94打点。2年連続30本塁打超えの31本塁打をマークした。今季も目標は「全試合出場」で「キャリアハイ」。無事是名馬の徳勝龍に続きたいところだ。

 故郷は徳勝龍のフィーバーでわき上がる。かつてお立ち台で「奈良県から来ましたジョニー・デップです」と発言し、チーム内では亀井と「奈良県人会」を結成。「地元は好きです」と“奈良愛”にあふれる岡本だけに、自身も勝負の6年目、ビッグニュースを届けたい。

 日本一のためなら働き場所は問わない。原監督は今季、岡本を「4番・三塁」に固定する方針だが、本人は「サードで出られたら一番いいですが、ファーストミットも外野グラブも持ってきた。どうなるか分からない。どういう状況にも備えて一塁も、外野もどこもできるように練習しておきます」とチームのため、不測の事態に備える決意だ。

 この日は羽田空港から空路で宮崎入りしたが、天候不良により1時間遅れで到着するハプニングに見舞われた。そんな苦境を経ても、平然としていた。宮崎空港の歓迎セレモニーでは、「日本一になって帰ってこられるように頑張ります」と意気込んだ岡本。まずは宮崎の地で、しっかりと体を鍛え抜く。(小林 圭太)

 ◆時代は奈良に追い風!? 各界奈良県人メモ

 ▽野球 巨人・亀井善行、同・鍬原拓也、オリックス・吉田一将ら

 ▽ボクシング 村田諒太(現WBA世界ミドル級王者)

 ▽柔道 野村忠宏(柔道史上初の五輪3連覇達成)

 ▽ゴルフ 谷口徹(02&07年、男子ゴルフ日本ツアー賞金王)

 ▽バドミントン 高橋礼華(リオ五輪女子ダブルス金メダル)

 ◆奈良県生まれのMVPなら史上初

 過去セ・パ両リーグとも、奈良県生まれのMVP(88年パMVPの南海・門田博光は天理高だが、生まれは山口県)は出ていない。 報知新聞社