ソノカム、連覇へ8強入り 大学生ペアの熱血ラリーにヒヤリ「余裕なかったっス」

ソノカム、連覇へ8強入り 大学生ペアの熱血ラリーにヒヤリ「余裕なかったっス」

 ◇バドミントン全日本総合選手権第3日(2019年11月28日 東京・駒沢体育館)

 男子ダブルス2回戦では、連覇を目指す園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)が小川桂汰、柴田一樹組(敬和学園大)に苦しめられながらも2―0(22―20、21―14)で下し、準々決勝に進んだ。

 大学生ペアの気持ちのこもったラリーに押され、第1ゲームは一進一退の攻防。何とか振り切ると、第2ゲームも17―14の場面から4連続ポイントでフィニッシュ。園田は「気持ちが伝わってくるプレーヤーだった」と振り返り、嘉村も「ここまで向かってくる相手はいない。新鮮な気持ち。あらためてバドミントンは楽しいと思った」と語った。

 日本のトップの走るソノカムに一泡吹かせようと、若手がフルパワーでぶつかってくるのが全日本総合の舞台。「自分たちはベテランの域。こういった立場になった」と実感を込めた嘉村は、「大人の技を見せつけたか」という質問に「そんな余裕なかったっスね」と回答。さわやかに笑い、充実の汗を拭った。