バスケ・富樫、新体操・皆川、車いすテニス・国枝 五輪パラ挑む千葉県勢

引用元:産経新聞
バスケ・富樫、新体操・皆川、車いすテニス・国枝 五輪パラ挑む千葉県勢

 いよいよこの夏に迫った東京五輪(7月24日~8月9日)と東京パラリンピック(8月25日~9月6日)。千葉県教育委員会が昨年11月1日時点で強化指定選手に決めた同県ゆかりの選手は141人で、千葉県勢の活躍に期待が高まる。

 内訳は五輪が24競技83人、パラが18競技58人。

 五輪では、男子50キロ競歩で昨年の陸上世界選手権を制した鈴木雄介(31)と、アーティスティックスイミング(AS)の塚本真由(22)の2人が代表内定を決めている。塚本は、ASの代表内定選手中最も高い171センチの長身を生かしたダイナミックな演技が武器。

 44年ぶりの出場となる男子バスケットボールでは、Bリーグ・千葉の司令塔、富樫勇樹(26)の代表選出が有力。新体操の皆川夏穂(22)は、日本勢初となる五輪でのメダル獲得に期待がかかる。

 空手の植草歩(あゆみ)(27)も組手女子61キロ超級の金メダル候補。前回リオデジャネイロ大会の団体総合で金メダルを獲得した体操男子は、いずれも本県出身の橋本大輝(18)、谷川翔(かける)(20)、谷川航(わたる)(23)、萱(かや)和磨(23)が引っ張る。男子走り高跳びで日本記録(2メートル35)を持つ戸辺直人(27)も注目選手の一人だ。

 パラは、過去4大会に出場しシングルス2連覇を含む5つのメダルを獲得した車いすテニスの国枝慎吾(35)、昨年のロンドン・マラソン車いすの部で日本勢最高の3位に入った鈴木朋樹(ともき)(25)、昨年のボッチャ日本選手権(脳性まひBC2)で優勝した広瀬隆喜(たかゆき)(35)の3人が代表を内定させている。

 昨年のパラバドミントン世界選手権で女子シングルス(車いす)を制した里見紗李奈(さりな)(21)も東京大会出場が期待される選手だ。

 ■幕張と釣ケ崎、8競技を開催 2020年東京五輪・パラリンピックでは、千葉県内で8競技が開催される。世界最高峰のプレーを間近で体感できる貴重な機会でもあり、こちらも楽しみだ。

 幕張メッセ(千葉市美浜区)ではメダルが期待できるレスリングなど7競技(五輪3、パラ4)を開催。五輪競技よりもパラ競技が多く開催されることもあり、施設の大規模改修に合わせてバリアフリー化が進められ、エレベーターが10基から15基に、車いすで利用しやすい多目的トイレも33カ所から45カ所に増えた。

 五輪初採用のサーフィンが行われる釣ケ崎海岸(一宮町)では、観客の利便性を高めるため、最寄りのJR上総一ノ宮駅に東口を新設。大会期間中は約5キロ離れた競技会場と同駅とを結ぶシャトルバスも運行する。