バド代表、異例の長期遠征 奥原「今できることを」

引用元:産経新聞
バド代表、異例の長期遠征 奥原「今できることを」

 バドミントンの日本代表は8日、全英オープン(11日開幕、バーミンガム)の出国前に羽田空港で取材に応じた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、入国制限を受けて大会に出場できないなどの事態を避けるため、選手団は同大会後も帰国せずに海外で調整する。女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)は「どんな状況でも対応していくしかないので、今できることをやっていきたい」と力強く語った。

 同大会後は英国やマレーシアで合宿をし、東京五輪出場を懸けたレースの最終戦となるアジア選手権(4月21日開幕、マニラ)まで戦う。遠征期間は異例の約50日間に及び、この日、選手たちは、複数のスーツケースを抱えて搭乗手続きを行った。男子ダブルスで園田啓悟と組む嘉村健士(ともにトナミ運輸)は、海外でも鍋を食べられるように具材を持参したといい、「しっかり栄養を取って、ストレスない生活ができるように過ごしたい」と先を見据えた。

 日本代表の朴柱奉(パクジュボン)ヘッドコーチは、男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)の代表復帰について、「ステップ・バイ・ステップで」と話し、遠征期間中も桃田と順次コミュニケーションを取り、時期を見定める方針を示した。