五輪開幕日決定も ゴルフ競技開催には課題が山積み

五輪開幕日決定も ゴルフ競技開催には課題が山積み

今年7月24日に開幕予定だった東京五輪は、来年2021年7月23日に開幕することが決まった。

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新日程発表を受けて大会組織委員会にゴルフの開催日を問い合わせたところ、各競技の日程調整に入っていることが分かった。発表時期については「なるべく早い段階で日程を発表したいが競技数も多く、いつとは言えない」とし、検討には時間がかかることを示した。ちなみに現段階では33競技339種目が予定されている。しかし、決定に時間が必要なのはそれだけではなさそうだ。

来夏に予定されていた陸上、水泳、バドミントンの各世界選手権で日程変更が見込まれるなど、細かいパズルを組み合わせていくような開催時期の調整に時間を要していると思われる。国際ゴルフ連盟(IGF)との調整状況についても問い合わせたが「詳細はコメントできない」とし回答は得られなかった。

同様の質問を日本ゴルフ協会(JGA)にも行った。広報担当者は「昨日の報道を聞いて開幕日程を知った。担当者として自分が把握できている内容も限られており、話しができることはほとんどない」と答え、日程調整は国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会が調整するため、JGAとしてはまだ把握していないことを強調した。

延期後も霞ヶ関カンツリー倶楽部での開催が有力視されていることについては、「契約は組織委員会が行っており(JGAは)コーディネートする立場」としたが、「大会を開催する場合、また1年もコースをクローズすることになり会員らとの調整も必要になると思う。相手の出方も見えていない」と同倶楽部で開催する際の懸念事項に触れた。

現在凍結中の世界ランキングに基づいて算出されるオリンピックランキングについても検討が続く。予定通りの五輪開催ならば男子は20年6月22日、女子は6月29日付けのオリンピックランキングで出場者が決まることになっていたが、国内外のツアーが相次ぎ延期や中止と混迷を極めている。計算期間が変更となれば、延期となっている海外メジャー大会などが今後いつ組み込まれるかを大きな影響を及ぼし、ランキングの見直しにも頭を悩ませることになりそうだ。

開催が1年ずれ込んだ東京五輪。課題は山積みとなっている。

<ゴルフ情報ALBA.Net>