バドミントン、リオ五輪金「タカマツ」の高橋引退へ 東京五輪出場厳しく

引用元:毎日新聞
バドミントン、リオ五輪金「タカマツ」の高橋引退へ 東京五輪出場厳しく

 2016年リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで、日本バドミントン界初の金メダルを獲得した高橋礼華(あやか)(30)=日本ユニシス=が現役引退を決めたことが複数の関係者の話で分かった。19日に記者会見を行う予定。パートナーの松友美佐紀(28)=同=は現役を続ける。

 「タカマツ」の愛称で知られる高橋、松友組は、東京オリンピックでの2連覇をペアの集大成に掲げてきた。しかし、体力の衰えから、東京五輪出場を決める世界ランキングの対象大会で昨春以降の優勝が一度もなく、出場権圏外の日本勢3番手だった。

 五輪出場権争いは4月末まで行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で3月以降の国際大会が中止に。開催できなかった対象大会は来年開かれる予定だが、残り大会数は少なく、高橋、松友組の出場権獲得は厳しくなっていた。

 高橋は1学年下の松友と宮城・聖ウルスラ学院英智高在学中の07年夏にペアを結成。14年10月に全5種目通じて日本勢初の世界ランキング1位となったほか、ワールドツアー・ファイナル(旧スーパーシリーズ・ファイナル)で2回優勝するなど国際大会で多数のタイトルを獲得した。【小林悠太】